群馬藤岡災害ボランティアサークル
7/28南三陸町での活動報告
ほぼ2ヶ月ぶりの南三陸、バスを降りるとすでに31℃、熱中症の人がでないように祈るばかりです。
今回は南三陸町の北の方歌津という地域で、住宅跡と側溝清掃が私達と個人参加の方に与えられた仕事です。
作業後に直ぐ近くのガソリンスタンドの方が、地主さん達の変わりにとお礼をしてくださいましたが、
ボランティアが片づけてくれているので、雨が降ってもスタンドの周りが水たまりにならなくて
済むようになった、とおっしゃっていました。
(現場の写真は、リーダーの許可を得て撮りました)
20㍍位から先はすっかり土で覆われ、最初は側溝が続くのかどうかわからない程でした。普通の側溝より巾も
深さもあります。そのためか、衣類、食器等の日用品ばかりでなく、トタン、パイプ、船外機、はまり込んだ
大きな石、ブロック等と何でも掘り出されました。側溝の中だけでこれほど、そして未だにこれほど手が着いて
いない場所もある、と驚きました。
側溝班は主に若手(?)の男性が、そして女性と少し高年齢の男性は、周囲のガレキの撤去と掘り出しです。
ちょっと頭が出ている物を拾おうとすると、大きな石だったり、ブロックだったり、生活用品、アルバムも
ありました。皮のバックの中の指輪を見つけた方もいました。
昼食後一部の人は、土台だけになったお宅の清掃をしました。ボランティアセンターで職員の方のお話を
伺った時、”私も家が被災したが、たとえ嵩上げをするため土に埋められるとしても、きれいにしてから
にしたい”、とおっしゃっていました。私達はその少しのお手伝いです。
とても暑かったので、センターのリーダーがこまめに休憩を入れてくれました。水分とったり、塩飴なめたり
梅干し食べたり、一人2㍑の水分を用意するようにしたのですが足りず、スタンド近くの自販機や、バスを
駐めてある近くのコンビニで買い足している人がいました。本当によく熱中症にならずに済んだものです。
一緒に作業した個人の方、リーダーの人にも入ってもらいました。リーダーの一人の方は1年以上、もう一人は
8ヶ月以上いるそうです。この方達もボランティア、活動している他のセンターの人達も職員以外、おそらく
多くはボランティア、若者だったり、退職した方だったりに支えられています。頭が下がります。
スタンドの方があったかい笑顔でお礼を述べてくれました。”地元の人はあとで来て、見つかった物を見たり
きれいになった様子を見て、ボランティアさんに感謝しているんですよ”と。地主さんのお話が聞きたい、
という気持ちはありますが、今の生活も気持ちの整理もそれぞれでしょう。何が地元の方にとって大事なのか
考えなくては、と思います。
いつものように、さんさん復興商店街によるとお祭りの最中、駐車場には乗用車の他に大型バスも3台ほど。
浴衣の女の子、ちょっと悪ぶった格好の男の子、どこでも見られる光景にホッとしました。南三陸では
住民の方を見かけることがほとんどないので。
買い物したり、立ち食いしたり、一切れ100円のスイカが甘くてとてもおいしかったです。
商店街の近くのガレキの山は、とても低くなっていました。次に行くときは無くなっているでしょう。
作業した近くには伊里前(いさとまえ)商店街もありました。でも、それは復興なのでしょうか。
きれいになる事、仮の建物ができる事、それは復興の兆しであるだけ、復興が始まったばかりなのだと思います。
あまりにも多くのものが失われ、元に戻ることはないでしょう。そんな中で、被災地は苦しみながら
新しい街つくりを進めようとしています。それは他人事ではない、地方でどこでも見られるシャッター街、
不耕作地、高齢化、どんな街つくりをしていけばよいのか、それを一遍に突きつけられたのが被災地なのです。
これからも、自分の事として考えていきたいと思います。
参加者の感想
◇ テレビで震災のことを見て実感がわかなかったが、ここのきて実感がわき、今日のボランティアで人の
役に立てたのなら良かったです。(10代男性)
◇ ガレキの中に瓦だとか鉄の塊と、よくわからないゴミはよかったのですが、生活用品等の食器やはし、誰かが
使っていたであろう身近な文具を見たときは、少しショックでした。津波により確実に被害を受けた方がいる
という当たり前の現実にたじろいでしまいました。(20代男性)
◇ 報道ではかなり復興が進んでいるイメージを持っていましたが、南三陸の現実を見ると、実際はまだまだ
手つかずの所があることを知りました。(40代男性)
◇ 市内外、県外といろいろな所からの参加者がありとても驚いた。夏休みということもあり、高校生、大学生も
参加しとてもバラエティーに富んだ人達と一緒に活動が出来、今日一日有意義に過ごせました。(60代女性)
[ 2012/07/31 14:39 ]
活動報告 南三陸
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