今年度最後のボランティア,たった1日のためにボランティア保険に入った人が16名,小・中・高・大学生あわせて19名, 50歳以上は4名だけ、全部で42名と言う,やはり春休みを感じさせるメンバーです。 予報ではみぞれ・4℃,活動できるのかしらと心配しましたが,なんとか午前・午後ともに作業できました。 途中から雪に降られましたが,風がなかったのが幸いでした。バスの運転手さんも,脱落する人がいれば迎えに 行かなければと心配してくれましたが, 1人も欠けることなく終えることができました。 作業地は二木(ふたき), 2月10日に土起こしをした畑です。水耕栽培の大きなハウスがあったところで,前回の 土起こしの時に所々出てきた電線やパイプは,深いところだったのでそのままにしましたが,それを取り除くのが 今回の目的です。他の方たちが,かなり掘り進めていた続きと,脇に積み上げられていた土の埋め戻しをします。 ![]() ![]() 昼過ぎからは,雨具を着ての作業となりました。何とか終了のメドがついてきたので,少しだけ離れた別の畑の, 土起こしの作業も並行して行いました。そこの畑は土盛りがしてあるのですが,がれきや雑草が混じっており 取り除きながらの作業です。 ![]() ![]() 作業が終わる頃には雪もやみ,少し暖かくなってほっとしました。学生さんたちは,もったこともないスコップを, 懸命に使い、頑張って作業をしてくれました。 ![]() 《クリックすると拡大します》 作業後,荒浜の慰霊地で線香をあげ見学をしました。慰霊碑をじっと見つめている,参加者の方もおられました。 ![]() 荒浜では, 800世帯の内の200名近い方が亡くなられました。 帰りに,ReRootsから車で15分ほど南に下った名取市の”閖上(ゆりあげ)さいかい市場”で買い物をしました。オープン から,1年経っていましたが,訪れるのは初めてでした。お聞きすると,”オープンした頃はお客様が随分来てくれた けれど,最近は減ってますね”と。”閖上の赤貝は日本一”と聞いていたので,買い求めました。翌日食べましたが, 歯ごたえがあってとてもおいしかったです。→閖上さいかい市場 《高速無料化措置終了》 3月31日で,高速道路の無料化措置が終わりました。被災3県の中でも,場所と活動内容に厳しい枠を設けての措置 でしたが、終了は,遠方からボランティアに行くものにとっては,大変大きな足かせとなります。団体も運営は 厳しくなりますが,個人で活動している方たちにとっては,大きな負担になります。まだボランティアが必要と されている事を現地で実感している私たちにとって,到底納得できるものではありません。風化が進むことが 懸念されますが,私たちは東北の復興のために,何とか乗り越えて活動を継続させていこうと思っています。 《参加者の感想》 ○ ずっと無力だと思ったけど,何か1つでも少ない事でも力になれないかと思って,ネットで調べて見つけました。 作業は,本当にキリがないなと思いました。でも,自分の目で見て実感できていい体験になりました。 ○ 畑の土起こしをしている時は農業の再開も目前に感じましたが,荒浜付近の風景を見ると津波の恐ろしさが 感じられ,犠牲者の名前,年齢を見ると涙が出そうになりました。家族であろう人たちが亡くなっていたり, ひとりで亡くなっていたり様々ですが,生きていたらどんな生活を送れていたのだろうかと思うと,悲しく 悔しい思いでいっぱいになりました。 ○ 大震災から2年がすぎて,今回初めてボランティアに参加しました。震災に向けての活動をテレビなどのマスメディアを 通じて知っていくと,心のどこかでもう大丈夫になってきているのかな、と感じることもありましたが,現地の状況を 目の当たりにして,まだまだ復興に向けて,スタートを切ったばかりなのだと分かった。 ○ 若い人達が多く,初めは少々不安もありましたが,皆さんパワフルで,心配したことを反省しました。 |
Author:藤岡災害ボランティアサークル
ブログ初心者ですが、楽しみながら更新していきたいと思ってます。