11月9日南相馬小高での活動報告 群馬藤岡災害ボランティアサークル
11月9日南相馬小高での活動報告
【活動報告】
参加者は全員で24名。雨の予報となり、朝からどんよりとした曇り空、天気が心配です。
今回の活動は3班に別れての活動となりました。
《1班》
今回はフラワーランドというハウスにお手伝いに行かせてもらいました。2年前位に藤ボラで草刈りを行った場所
です。ここのお宅は、震災前は30人の従業員を雇っていて、コメリやカインズに花の苗を出荷していたそうです。
震災後の3年数ヶ月間、千葉県でハウスを借り野菜の苗などを栽培していました。そして、今年8月福島に
戻られました。1度は諦めましたが、ボランティアの人達が入るのを見て再開を決めたそうです。
作業地には15m位のハウスが8棟あり、その中に放置された芝桜の苗をポットと土に分ける作業です。
久々に竹から離れ、地道な作業で参加者は皆ビミョーな感じでした(笑)。
現場を見た瞬間、あまりの数に1棟いけるかどうかという感じでした。でも、作業を続けていくうちにコツを掴み
午前中で3/4棟まで進み、最終的に依頼主さんも加わり1棟半終了。
⦅ボランティアセンターの許可を得て撮影しています⦆
午後から雨模様となりましたが、ハウスだったので快適に作業を進められました。種がこぼれたのでしょうか、
シートから、ど根性芝桜が生えていて依頼主さんもびっくりしていました。
この芝桜のように、これからの再開に向けて力強く前を向いていく気持ちを応援したいと思いました。
( リーダー 宮下 )
フラワーランドもうひとつの班は ハウス内の育苗トレー整理(梱包)と草刈でした。
すでに継続の現場、トレーは棚の上でまとめられていましたが、さらに風で飛ばないように、紐でまとめます。
そして草刈、ハウスの床は防草シートが敷かれていましたが、3年半の放置で通路も棚下も草だらけ。
人が一人通れる通路と、腰程の棚下の草は草刈機入れず、手鎌での草刈でした。
施主の奥様も一緒に作業しましたが、作業が早いこと!キビキビとした指示をして下さり、なんとか一棟終わりました。
でも奥には数棟のハウス。。。 まだまだ継続です。
今回の作業は『運営再開』のお手伝いでした。そしてここの現場は、震災によるハウスの崩壊はなく、
放射線量も比較的少ないエリアという好条件。しかし大きな壁は福島産という風評被害。
そして奥様の『こんなことにならなければねえ。。。』、心に残りました。
お出迎えお見送り、休憩スペース、差し入れ、お客様状態の接待、恐縮でした。お世話になりました。
( リーダー 荻原 )
《2班》
私達はスタッフ4名とベテラン参加者さん4名の計8名でチームを組みました。
現場は小高区内のとあるお宅。とにかく広い敷地でお庭だけでも数百坪...。庭木も豊富でカエデやケヤキ、
桜に梅、柿や柚子、キウイもたくさんの実を付けていました。長い間手入れがされてないため、伸び過ぎた枝葉に
つるが巻き付き、中には枯れてしまったものも...震災前はきっとキレイなお庭だったのでしょうね。
作業内容=指示書には『庭木の剪定』と『ビニールハウスの解体』とありましたが、ハウスらしきものがどうしても
見つからず、仕方なく剪定から始めることにしました。剪定と言葉で言うのは簡単ですが、やってみると難しい...。
とにかく庭木の数が多く、まずどこから手を付ければよいのか分かりません。
残すものと残さないものの区別、残すものはどこまで切ったらいいのか...、あれこれ悩みながらの作業になりました。
ビニールハウス=午後、あり得ないほどに絡まった釣り糸のようなキウイの木と格闘するメンバーがハウスを発見。
キウイの木と生い茂った雑草が視界を遮り、ハウスを見えなくしていたのです。こちらも骨組が見えないほどの
つる草に覆われ、光を遮られたハウスの中には雑草がほとんど生えてなかったそうです。
解体は諦め、ハウス回りの雑草を刈込んで次のボランティアに引き継ぐことにしました。残念...
柿の木=作業時間も残りわずかとなったところで、松本センター長が現場に到着。作業内容を改めて確認すると、
柿とキンモクセイ、それからケヤキの木を伐採して欲しいとのこと。急いでセンターまでチェーンソーを取りに行き、
何とか柿の木を1本処分することができました。(センター長のチェーンソー捌きお見事でした)
ありがとう=依頼主さん宅の奥様が様子を見に来て下さって、少しお話をさせて頂きました。
震災後、ご主人が病気で倒れ、ずっとお庭の手入れができずにいたそうです。作業を終えることができなかった
とお伝えすると、『いいえ、キレイにして頂いてありがとう』と声をかけて下さいました。
震災から3年と8か月...この先も長く、遠い道のりですが、改めて活動を続けて行きたいと思いました。
( リーダー 川田 )
《3班》
5名での活動です。依頼内容は「再仕分け」。依頼書にはなぜか軽トラ使用とありましたが、
他の遠い班に貸し出し、すぐ近くなので、VCから歩いて現地に向かいました。
歩いていると、床屋が1軒、開いていました。毎回、少しずつですが変わっていきます。
現地のお宅に着くと、庭に多くの家財道具があり、これらを以前の活動で途中まで仕分けられたトン袋に
仕分けしていきます。
我々は群馬から来たボランティア、いわゆる外部の人間ですので、これらを黙々と作業できますが、
それでも生活感のある家財道具に胸が痛みます。依頼者本人が思い出の品々をこんな風に作業できるのだろうか、
と考えてしまいます。やはり、こういう事はボランティアにしかできない事なのではないでしょうか。
しばらくするとセンター長が来て、裏にある瓦をこちらに運んでくれとの事。確認すると大量の瓦が…。
これを運ぶための軽トラでした。(泣)
結局、瓦を運べす、作業は継続となってしまいました。
⦅クリックすると拡大します⦆
【秋の風物詩】
「アメリカセンダングサ」:群馬ではバカ?と言うそうですが…。
今回の活動は3班とも継続となってしまいましたが、参加した24名の皆様、お疲れ様でした。
怪我なく、無事に終わった事に感謝します。ありがとうございます。
( リーダー 米山 )
【参加者の感想】
◇ある家庭から出た不要品の分別を行いましたが、不要品は食器や家電製品など、生活していたことを実感できる
ものばかりで、それを処分せざるをえない状況に、やりきれない気持ちになりました。また、それが自分だったらと
思うと、何ともいえない気持ちになり、防災について改めて考えてみようと思いました。
◇施主さんの話を聞き、共に作業することができました。”明るい希望を与えてくれる”との一言に、改めてこれからも
助力していきたいと思いました。
[ 2014/11/13 16:03 ]
活動報告 南相馬
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