5月17日南相馬小高での活動報告 群馬藤岡災害ボランティアサークル
5月17日南相馬小高での活動報告
【活動報告】
震災から4年経過し風化が進む中、3月に当サークルの活動が,地元の群馬テレビと
NHKで放送された事もあってか、募集の早い段階で中型バスが満席になる状況が続いています。
今回は乗車定員一杯の参加があり、キャンセル待ちも出た為、スタッフの一人が自走し
バス25名(初参加7名)、自走班3名の 合計28名での活動になりました。
常磐道全面開通により可能になった、VCに向かう前の見学。今回は常磐富岡駅へ行きました。
避難指示解除準備区域の除染は進められつつありますが、解体された富岡駅舎周辺は
いまだに震災当時のまま、時が止まっているようでした。倒壊した建物、残されたままの車。
駅から海の方を見ると、除染作業で出た土などを入れた黒いトン袋が大量に山積みにされ、
真新しい白い建物がありました。おそらく、除染作業で出た物を処理する為の施設なのでしょう。
その後、近くにある双葉署の北側に今年3月から展示されている、被災したパトカーの見学をしました。
避難誘導中に津波にのまれ殉職された2名の内、1名の方はいまだに行方不明だそうです。
パトカ ーは車である事は分かるものの、津波の破壊力を物語る衝撃的な姿でした。
初参加で被災地の現状を見た人はもちろんの事、参加者それぞれ感じるものがあったのではないでしょうか。
活動内容は近接する民家2件の作業依頼+VC内電気工事で3班に分かれて作業しました。
《1班》 竹林の伐採
竹の伐採を17名で作業しました。比較的細いのですが急斜面に生えているため作業は難航。
刈払機を使えばサクサクと進みそう、でも足場が悪く、踏ん張りの効きにくい急斜面。
ここはコツコツ手ノコで切ります。初参加の方は全員こちらで作業、
初めのうちは慣れない手つきでしたが、時間とともにペースアップ。
熱中症が心配な季節が近づいてきたので、こまめに休憩をとります。
切った竹は90cm程度に切断し山積みに。切っても、切っても、竹、竹、竹。。。
午後になっても終わりの見えない状況、依頼内容には直径50cm高さ20mクラスの杉の切り倒しも。
ですが、私たちの作業能力では対応しきれないため、竹の伐採に専念。
作業終了時間を30分延長しました、だがしかし。。。
⦅写真はセンターの許可を得て撮影しています⦆
結果としては6割程度で終了となり、センター長には『継続』の報告をしました。
完了とならなかったのは残念でしたが、出来るだけの事をやったのではないかと思います。
依 頼主の方も終始一緒に活動され、飲み物や水道、トイレも提供して頂きました。
別れ際には、丁寧にお礼を言ってくださいました。Sさん、Nさんありがとうございました。
お二方とも小高に戻るとの事で、少しはお役に立てたのであれば幸いです。
参加されたみなさんお疲れ様でした。またよろしくお願いします。
⦅ リーダー 地久里 ⦆
⦅2班⦆ 物置解体 ・ ⦅3班⦆ 竹伐採
現場は今年3月に竹刈りとハウス解体に訪れたお宅でした。
今回も依頼者さんがいらしており、2ヶ月ぶりの再会。私たちを覚えていてくれました。
前回やり残した作業を把握していた分、スムーズに作業に取りかかることが出来ました。
解体班は物置小屋をばらす作業です。
メンバー5名編成で建物内外の物の運び出し&分別→板張りとトタンや建具を剥がす作業→
開口部の梁、筋交いを外し、柱と梁と小屋組のみのスケルトン状態まで解体→
隣接する住居に倒れないよう、空き地側にロープを使い一気に引き倒す!
ここまでを午前中に終わらせ、午後からは構造材の搬出。解体する人、運び出す人、90cm以下にカットする人、
それぞれがアウンの呼吸で作業、最後に整地をしてミッション完了。
竹の伐採班は、3月にやり残した敷地北西側の斜面の竹と立ち木の伐採作業。
急斜面に上り竹を切り出す、下で枝打ちをする、高速カッターで90cm以下に切断する、一輪車で運搬する、
それぞれの作業を参加者が連携をしながら、早めに目標達成。解体班と一緒に、すぐ近くの1班
地久里リーダーの竹刈り現場へと合流し、時間いっぱい作業に取り組みました。
2班と3班が担当したこちらの現場は、来週から除染作業が始まるため、依頼者さんはどうしてもそれまでに
片付けを終わらせたかったのです。きれいになったとを感謝してくださいました。
依頼者さんは仮設住宅で暮らしながら、週に何度か除染作業員の朝食を作る仕事をされているそうです。
離れて暮らすお子さん家族の話、秋に生まれるお孫さんの話、この家でリフォームを予定している話、
色んなお話を伺うことが出来ました。そして来春からここに戻ると。
私たちの作業が、少しでもその手助けになれたこと、3月にやり残した作業を自分たちの手で完了できたこと、
参加者の皆さんにとっても気持ちのよい一日となったのではないでしょうか。
このところ、初参加者のその後のリピート率が上がってきているのも嬉しく、
来月以降も一緒に活動できると良いなと思います。また、東北で会いましょう。
⦅ サブリーダー 森 ⦆
⦅センター班⦆
作業は先月に引き続き電気工事でした。今回は、代表と2人です。
午前中は現場での仕事、杉の木の伐採の時に邪魔になって外したと思われる、電線の復旧です。
電気が流れている電線をつなぐので、感電に気をつけての作業です。
朝のミーティングの時に「安全第一、ケガだけはするな❗️」とセンター長から言われた言葉を思い出します。
ちょっとした事故でも、今の小高の医療体制では命の危険に繋がるからです。
自分1人のために、ボラセンが活動出来なくなるという事もあるのです。
復旧の方は無事終わり、あとはセンターの電気関係の整備です。センターの方は、電源が切れるので安全です。
一ヶ月越しでセンターのミーティングルームに灯りを灯すことができました。
センター長の奥さんからテレビが映らないのでアンテナをみてくれないかと…。地元の民放でセンターの事が
放映されているのだけれど、センターにいる人間が全く観られないので。
屋根に登りアンテナ調整?映るようにはなったのですが、もとの方向に向けて終了。何が悪かったのか⁇⁇
追加工事が入り継続…、次回こそは終わらせたいです。
⦅ センター班リーダー 宮下 ⦆
⦅クリックすると拡大します⦆
【参加者の感想】
◇初めて参加し、沢山の事を学ばせていただきました。富岡駅跡地で見た光景は忘れることは出来ません。
半壊した家、折れた電信棒、ひっくり返った車、実際に自分の目で見ていろんな事を想像しました。
涙が出ました。普段のありがたさを感じました。
◇テレビで見ていただけで、現実日本で起きたことと実感していなかったのですが、実際見て本当に起こった
ことなのだと実感しました。今まで他人事としか思っていなかったのですが、こうして、ボランティアに参加させて
いただき、自分にも出来る事があるのだと知りました。同じ目標に向かって、みんなで汗をかくということは
すばらしいことだと思います。
[ 2015/05/21 05:35 ]
活動報告 南相馬
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